映画鑑賞記_硫黄島からの手紙

skrhouse2006-12-11

やはり日本人なのか「父親たちの星条旗」よりも見入ってしまった。
当初5日で落ちると言われた硫黄島の戦いを36日にも及ぶ戦いにさせた栗林中将(渡辺謙)ら、愛する家族のために勇敢に戦い抜いた日本軍兵士たちの姿を描いた感動作。


前々日にTVでこの硫黄島からの手紙前哨番組を放送していたので、それも見入ってしまった。
映画版と共通するところが多く、それは本土にいる親族・友人等にあてた「手紙」である。
海軍市丸少将を中心としたドラマになっていた。


そして映画版は陸軍栗林忠道中将を中心としたものだ。
私はもちろん戦争をしらないが、現代からはとても考えられない軍国主義の世界で、栗林中将は無意味な精神論の軍の体質を改め、合理的な体制を唱え、部下たちとの信頼関係を築き上げた。
もちろん、それに対する古い体質の見えない争いなどが描かれ、戦争のシーンはもとより、人間模様を重視した作品としてはよかったと思った。
日本人の俳優によるハリウッド映画。言葉の壁を越えた今作は、イーストウッド監督だからこそ撮れたのかもしれない。

個人評価 8点(10点満点)